中華民国時代の武術雑誌には、興味深い記事が色々あります。
例えば、ある記事には内家拳の鍛錬法の段階が万人向けに書かれています。
この記事には内家拳の第一段階の練習は、站樁(たんとう) であり、
站樁(たんとう)で正しい姿勢が整ったら、第二段階ではその正しい姿勢を保ったまま動く練習をします。
站樁(たんとう)で正しい姿勢が整う前に動作の練習をしても意味が無いそうです。
この様に内家拳の練習は、段階をしっかり踏んでする必要がある事が説明されています。
民国時代の中国国民党政府は富国強兵の為、全ての国民に身体を鍛えさせようとしました。
その手段として中国武術を広めようと、多くの武術雑誌や本を出版しました。
昔の武術書は、武術とどういう関係があるのか分からない、神、気、心法、四像、八卦、五行など、難しい言葉を並べていたのを、近代的化学的に誰にでも分かり易く武術の鍛錬法が紹介されました。
また、この時代の出版物は写真付きになったお陰で、学習し易くなりました。当時撮影された著名な武術家の写真は中国伝統武術を習う上で役に立っています。
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